彼女のいない歴=年齢の俺は、どんなに馬鹿にされても譲れない、
そんな恋愛への強いこだわりがあった。
それは運命的な出会いを果たし、何度も偶然顔を合わせて連絡先を交換。
そして休日は一緒に遊びに行って、さらに仲良くなって本格的なデートを……
そんな俺の言う『恋愛』とは、その交際に至るまでの『過程』そこにこそロマンがなくてはならない。
ナンパやお見合いなんて以ての外、人からの紹介も、他人のお膳立てがある時点で絶対NG!
そう思い続けて今まで生きてきた。
しかしある女子の一言により、俺はその考えを急遽あらためることになる。

大事なのはその後どう彼女と仲を深めていくのか。
俺はそんなかつて経験をしたことのない未踏の地に、
この夏、勇気を持って足を踏み入れる――。

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